No Momentum No Trade.

先物市場でスキャ職人目指しております。

相場環境が鍵

No BS day tradingのContext is key より超訳

 

 オーダーフロートレーダーは、あらゆる価格で取引された、すべての出来高を確認しようとしているわけではありません。同じ価格での約定の合計をみて、それが今の動きにどのように影響しているかを確認しています。

 
確率の高い予測するためには、プロや機関がどのように市場を操作しているかを理解しなければなりません。 彼らは10ポイントの間にに50回売買する可能性があります、また、レンジの端で50回売買する可能性があります。 

 

彼らは実際に価格を動かしている人たちです。彼らがすることのほとんどは板情報内で起こっていることで把握できます。そしてオーダーフローを理解しているHFTや個人からの注文は、プロや機関によって作られている動きに反応しています。したがって、板上の指値と各価格で取引された枚数が非常に重要です。

例1。

ESは始値から2、3ポイント高い値に上昇していますが、その後、大量の取引が行われているエリアの周りで停滞しています。 その日の最高値に触れるたびに下落しますが数ティックです。 買い手は高値へのプッシュを試み続けますが、新高値へのブレークアウトを生み出すのに十分な仕事をする買い方はいません。市場のペースは遅く、瞬時に7ティックをジャンプすることはなさそうです。どちらの方向にも明らかな圧力がなく、小動きの状態です。

 

このシナリオでのトレード確率はコイン投げになります。 価格が高値を超えないので売りについて考えるかもしれません。しかし、簡単には下がりません。ESは高値から数ティックの所で停滞しています。安値に下がることは容易ではなく、高値の下に停滞しているだけなので、買いについて考えるかもしれません。しかし、買い手は過去10分間に何度もトライしたが高値ブレイクすることができず、今のところ高値での買い圧力はありません。

 

この状況で最も可能性の高い動きをどのように予測しますか。 あなたはこの状況で「高確率、低リスク」なトレードと読むことができますか? 確率にヒントを与えるどんな情報がありますか? 次の数千枚の注文が継続した上昇、下降へとつながると考える根拠がありますか?

 

例2。

寄り付きからすぐにESは下落します。昨日の安値に向かって速く動いています。 いくつかの買い注文が売り板を喰って価格が1〜2ティック上がるたびに、売り注文がすぐに入ってきて5、6ティック下がり安値を更新しつづけています。

 

サポートをブレークした場合、ポジションを手仕舞いするための買い方の売り注文、安値のブレイクアウトでショートしようとしているトレーダーからの売り注文があるでしょう。

 

売り注文が他の売り注文をトリガーするというドミノ効果の主要なエリアです。 それは下落への短時間の供給が起こる可能性のある場所です。 保証はありませんが、統計的な観点から見てください。

 

それは一方向に動いている速い市場です。 人々は昨日の安値に注意を払い、 売りストップ注文はそこで執行されるでしょう。 短時間の波が予想されます。 ロングは悪い考えです、ショートかフラットのどちらかです。 あなたには参加する理由があります。経験上このエリアで多くの注文が買い板をたたく可能性があります。この状況がトレードがコイン投げではない理由です。

 

  • トレーダーは常に参加する理由を探しています。
  • トレーダーは参加しない理由を探す必要があります。
  • 状況を見て参加しない理由が見つからない場合は良い取引です。
  • 状況を見て参加しない3つの理由をあげられるならば良い取引ではありません。


トレーダーが参加する理由を常に探しているのは、何もしないで何時間も座っているのが自然ではないからです。良い取引は私たちの本能に反します。


ビジネスの観点からは時間をかけるのならば報酬を受けたいと思うのが自然です。
5時間座って何もしないのは楽しいものではありません。したがって、私たちは積極的に参加する理由を探します。しかし、トレーダーとしてお金を稼ぐには、ほとんどの時間で何もしないでください。

 

米国債先物市場は株価指数先物よりはるかに指値が厚く、これには長所と短所があります。 長所は板と歩み値が非常に役に立つということです。 ティックが動くとき、ビッドとアスクは大きく変化します。欠点は、ときおり動かないということです。

例1。

T-NOTEは当日の高値で6000枚の約定をこなして、オファー(売り指値)を突破し上昇しています。 オファーでの6000枚の約定は多く、時には上昇を止めるのに十分なこともあるが、この日の買い手は気にしていないようです。 彼らは6000枚で当日高値を突破してもまだ買っています、今は新高値を叩いています。 マーケットは忙しく、大口参加者は明らかに動きを作っています。どんどん上がる高値を買うのをいとわない、本物の参加者がいることの指標となります。


このモーメンタムと一緒に買うことは高確率の手堅いトレードとなりえます。少なくとも売るポイントはありません、モーメンタムが減速するサインを見せるまでは。これは論理的に理解できます。

例2。

午前中、T-NOTEは非常に狭いレンジで推移しており、動きは非常に遅くなっていました。 ここ15分間はほとんど動いていない、 突然8000枚の買い約定、6000枚の売り約定が起こります。 静かな市場で突然多くの約定が起こりました。しかし、全体像でそれを見てください。その日の全体では何が起こっていましたか?


ここは初心者が相場環境を把握できないところです。 初心者は何かが起こっているに違いないと考えてしまいます、次の動きが来るに違いない、そうでないならなぜ14000枚が突然取引されるのでしょうか。可能性の高い理由は、現物のヘッジ注文が実行され、それを受けたマーケットメイカーの反対注文です。
 

しかし今のところ、一方向にすばやく8ティック動くことはなさそうです。 これらのタイプの注文は通常「一回限り」の注文です。それは「今だけ」行われる必要があるもので、次の14000枚の取引を行う意思はありません。 相場環境を理解しているなら、その結論に達することができます。

「悪い取引」と「良い取引」を区別できることは、利益の出せるトレーダーの才能の1つです。どのように高確率の取引と判断し、コイン投げ取引を避けるのか?

 

常に相場環境を考えてください。その日の全体として誰が参加しているか考えてください。
あなたが取引している市場の通常の振る舞いについて考えてください。
全体像に基づいてシナリオを考えてください。