No Momentum No Trade.

先物市場でスキャ職人目指しております。

市場サイクルを極める ハワード・マークス

アウトパフォーマンスにつながるのは、他の者より多くを知っている場合だけである。

  1. 他の者より、よいデータ。
  2. 他の者より、良いデータ解析。

マクロ情勢がパフォーマンスを大きく左右するが、「マクロ投資家」は月並みな成績だ。マクロ情勢を把握して生かせる人はほとんどいない、よってマクロ情勢の予測を議論から外すことにした。

アウトパフォーマンスの要因として残るものは何か?
  1. 業界、企業のファンダメンタルズを良く知る。
  2. 適切な価格でなければ投資しない規律をもつ。
  3. 相場環境を理解し、適したポートフォリオを組む。

バリュー投資家は価格と価値のズレに投資する。
これを上手く行うには、

  1. 資産の本質的価値と時間的変化を定量化する。
  2. 現在値がその資産の過去や他の資産の価格と比較してどうなのかを把握する。
  3. 相場環境を把握し、攻撃的ポートフォリオ~防御的ポートフォリオを調整する。
結果は長期的に見れば確率分布の範囲に収まるだろうが、単独の事象はランダム性も影響する。

優れた投資家は、

  1. 箱の中にどのようなくじがあるのか?
  2. そのくじ引きに参加する価値があるかどうか?

を感知することに秀でた人である。

箱の中に白と黒のボールが合計100個入っている。手を入れてつかんだボールはどちらの色だと賭けるか?

箱の中身を知らなければただのギャンブル。
白:黒=50:50の場合も参加費があれば長期的に負ける。
箱の中身の知識という強みがなければ利益を得られない。

 

箱の中身について知っている場合はどうだろう。
白:黒=30:70と知っている場合は10ドルを毎回黒に賭ける。10回辺り平均40ドルの利益が見込める。(十分に賭ける回数が多い場合)
相手が白と賭けるのは、箱の中の割合を知らないから、相手が同じ情報(30:70)を知っている場合は利益の見込めない賭けとなる。


このゲームで勝つには知識の面で有意に立つ必要がある。

ここで忘れてはならないのは、たとえ確率を知っていたとしても、次に出てくるボールがどちらかはわからないのだ。黒が70%だとしても、白が出てくる確率は30%ある。次に出てくる結果は、ある程度ランダムで確実などないのだ。

 

とはいえ、箱の中の確率に関する知識は将来の成功への十分な要素となる。