仏陀の毒舌 平野純監修
「世間」を「相場」と読み替えてもしっくりきます。
世間はあらゆる力に満ちている。
だが、うわべの印象にまどわされてはならない。
その力の多くは巨大な蜃気楼にすぎない。
世間について悩むものは、「ありのまま」をみよ。
感情にまけるな。
負けそうになる時は「ありのまま」を見る力を奮い起こせ。
「ありのまま」を見る力、これこそは最後の救いになる。
世間にはわずらいのあることをわきまえよ。
人から離れたところで深く考え、
もろもろの出来事には「ありのまま」を見る力で対処せよ。
買うと上がってほしい、売ると下げてほしい、これは本能なので消すことはできません。
買ったけど上げないから駄目だこりゃ。
売ったけど下げないから駄目だこりゃ。
これはできるでしょう。
しかし、損切がつづくとどうしても、
「今度こそ当ててやる!」
という気持ちが強くなり、次のトレードが逆向したときに損切を遅らせる傾向が私はあります。利食いについても同じで、損切後の利食いは「損失分を埋め合わせてプラス」という気持ちが強く、市場の今の情報でなく自分の懐具合での判断が介入します。
これらを克服する必要があります。
裁量トレードは感情との闘い?
いや感情と闘っても勝てない。
納得が必要なのだ。
納得するには「これじゃだめだ」と何度も何度も感じて、やっと体が自然と従うようになる。このながい道のりが必要です。
どのくらい長い道のりなのかはわからない。人生では、なりたい自分に向かって進んでいるときが一番心理的に充実しているそうです。