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先物市場でスキャ職人目指しております。

シエラチャートのCMEダイレクト注文ルートサービスを使ってみた。

SierraChartのCMEダイレクトルート注文サービスを試してみました。
名称をTeton Futures Order Routingと言います。
2023年2月現在も使用中です。

日本では馴染みのないオーダールートサービスとは何か?

米国では先物の注文は、CQG, TT, Rithmicなどデータ配信&注文執行業者のサーバーを介して取引所に注文が届く仕組みとなっています。この業者をオーダールートサービスと呼んでいます。

日本の注文執行システム

個人投資家のPC → 証券会社のサーバー → 取引所サーバー
という経路をたどる。

注文の執行は東証の会員権をもつ各証券会社(取引参加者という)が管理、執行する。(松井証券などで利用されているシンプレクスの取引ツールが各証券会社にオーダールートを提供しているのかは不明)

例えばDMM証券は取引参加者の資格がありませんので、カブドットコム証券に注文執行インフラを借りているはずです(しらんけど)。日産証券で注文したら東証では日産証券の名前で取引が行われ、DMM証券で注文するとカブドットコム証券の名前で取引が行われる。(しらんけど)

米国の注文執行システム

個人投資家のPC → 注文執行業者のサーバー → 取引所サーバー
という経路をたどる。

米国では証券会社は顧客管理、注文執行インフラは外部委託という形態が多い。それら注文執行インフラサービスの有名どころが、CQG、TradingTecnology、Rithmicという会社です。

日本の証券会社でも自己売買部門の先物取引は、先に挙げた会社のプラットフォームをつかっている会社が多いでしょう。また、これらのプラットフォームから注文をだすと零細個人の場合は片道10セント~25セントの注文執行料金が証券会社の手数料とは別に請求されます。これがばかになりません。

オーダールートサービスによって注文執行速度が違う

注文執行業者のサーバーの物理的な場所と、取引所のサーバーの物理的な場所との距離が注文執行速度の大きな要素となります。

例えば日本からCQGでCMEに注文を出す場合は、
東京 → CQGシンガポール → CMEシカゴ
という経路をたどります。

他の注文執行に関与する要件は、証拠金管理アプリケーションの効率性などが影響を与えていると思います。

シエラチャートのサービスは速くて安くて安全。
  • シエラチャートの注文管理サーバーはCMEのデータセンター内にコロケーションされています(東証だと個人は無理、法人で?億円が必要、要件非開示)。
  • 他の業者(CQG, TT, Rithmic)は注文ルート料金を往復20~50セントくらい請求されるが、シエラチャートの注文ルート料金はなんと無料です(業界初)。
  • 4重のサーバーバックアップを備えていて、サーバーダウンした場合、自動で瞬時に切り替えられるそうです。
  • 3つの異なるインターネット回線で接続切断に対する冗長性
  • シエラチャートは価格データ配信と注文管理は別の回線となっています。ほとんどの業者は価格データ配信と注文管理を同じ回線で行っている。

これらが追加の料金なしで使用できます。
間違いなくこのサービスは先物取引業界のゲームチェンジャーです。

シエラチャートのCMEダイレクトオーダーサービス使用感

注文執行のスピードが劇的に速いです。これはデータが通過する物理的な経路の短さ、サーバーの処理能力、注文処理アプリケーションの効率性の差と思います。

例えば、
CQGの注文経路は、

東京自宅 → CQGシンガポールの注文サーバー → CME注文サーバー

と経由します。CQGだと約定が返ってくるまで300~500ミリセコンドくらいが体感です。一旦シンガポールを経由するので遅いのです。

シエラチャートのTeton Futures Order Routingの経路は、

東京自宅 → SierraChartのCMEコロケーションサーバー → CME注文サーバー

と経由します、シエラチャートの注文サーバーとCMEの注文サーバーまでのレイテンシー250 マイクロセコンド(ミリでなく)以下だそうです!

東京自宅のモニターで板をクリックして約定が返ってくるまで、体感だと50~100ミリセコンドくらいです。シミュレーションじゃないかと思うくらい速いです。


またシエラチャートの注文ルートを扱うブローカーではESの往復手数料が$3.6となり小口個人トレーダーが契約できる料金としては最安値です。手数料も安く、注文執行も速くて非常に満足しております。

 

このシエラチャートの注文ルートサービスは、まだ利用者が少ないので激烈速いですが、今後は利用者が確実に増えるので、次第に注文到達時間は多少遅くなってくると思います。それでもCQGよりはファーベターなはずです。

 

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